11月12日 18:44 イサーン旅行記①

帰国してから、早くも1ヶ月近くが過ぎようと
していますが・・・

撮影した写真は、492枚(!)
本当はばっちり修正の上、ブログにも掲載
したかったのですが、それ始めると、
このイサーン旅日記は確実に2009年公開と
なってしまうので、諦めました。
一眼レフを未だ使いこなせずにいる私です。
宝の持ち腐れとはまさにこの事。

そんな事はさておき・・・

私Dは、10月8日〜14日までの日程で、
タイの東北部イサーンへと行って参りました。
これは「タイ国政府観光庁」が、世界49カ国・
約1000人近いメディア・旅行業関係者等を招き、
政府観光庁推奨の観光地3ヶ所、イサーン、
チェンマイ、プーケットの、30にも及ぶルートを巡り、
今後のタイ観光の在り方や、実際に観てまわった
観光施設やホテル、レストラン、インフラ整備等に
ついてを話し合う、「メガ・フォーラム」という催しで、
私を含む日本チームは「イサーン」のルートを
まわったわけですが、過去、番組取材で13度もの
渡タイを経験した私には、バンコクをはじめとする
大都市とは異なり、今尚、素朴で古き良き時代の
香り漂うイサーンが、とても新鮮に感じられました。

今後、このブログを通じまして、撮影した写真と共に、
タイ東北部イサーンの見どころを、ご紹介して参ります。

<10月8日・初日>

早朝、新千歳空港から成田、そして同日の現地時間
午後3時半、バンコクはスワンナプーム国際空港に到着。
入国審査を済ませ、一行はバスで「クイーン・シリキット
コンベンションセンター」で行われる、
「Visit Thailand Year 2009」のオープニング・
レセプションに参加。


コンベンションセンターでは、フルーツ・ベジタブル
カービング、タイ舞踊、伝統楽器の演奏、また、
以前にこの番組でもご紹介した、チェンマイ郊外・
ボーサンの傘作り実演や人形劇、タイ航空機内誌の
表紙カバ−撮影体験などなど、様々なブースが設けられ、
参加者達はそれらブースを見学しながら、パーティーの
開始を待ちます。









どのブースも沢山の人で賑わっていましたが、
一番人気はタイ古式マッサージ体験ブースでした。
一応、私も並んではみましたが・・・順番まわって来ず。

午後7時より、ディナー・パーティーはスタート。
会場内には6つもの巨大スクリーンが設置され、
ステージでの様子が写し出されます。

原 辰則さん似のスウィット・ヨートマニー観光・
スポーツ大臣、タイ国政府観光庁総裁の
ポーンシリ・マノハーン氏、タイ航空社長アピナン氏の
ご挨拶の後、『7 Wonders of Amazing Thailand』
と題された、プロモーション・キャンペーンビデオを鑑賞。

その7つの項目とは・・・

(1)「タイネス」
タイの伝統的なホスピタリティーやライフスタイル
食文化(フルーツ、ベジタブル カービングや
タイ料理体験)伝統芸能(舞踊、楽器、人形劇、ムエタイ)

(2)「トレジャー・プロダクト」
世界遺産や寺院、博物館

(3)「ビーチ」
タイ国内に点在するビーチリソート、それぞれの
異なる特色

(4)「トレンド」
タイの若手デザイナー等が手掛けるブティック・ホテル
パラゴン、セントラルワールドをはじめとする
巨大ショッピングモールレストラン、ナイトライフ、
エンターテイメント

(5)「自然」
国立公園や川下り、トレッキング

(6)「ヘルス&ウェルネス」
タイ古式マッサージ、スパ、メディカル・ツーリズム

(7)「フェスティバル」
バンコク・フアヒン・パタヤ等で開催される音楽フェス
プーケットでのレガッタやマラソンなどのイベント

以上が『7 Wonders of Amazing Thailand』の7項目。
このプロモーション・ビデオは、番組ブログにも
リンクしています、「タイ国政府観光庁」のHPでも、
ご覧頂く事が出来ます。

その後、ステージではタイ舞踊などが披露され、
レセプション・パーティーは終了。私達日本チームは
スクンビットの老舗ホテル「インペリアル・クイーンズホテル」
へとチェックインし、翌朝の出発までは、各自、自由行動。

え?私?もちろん飲みに行ってしまいました。
出掛けた先は、スクンビットのソイ16にある、
地上25階のセミ・オープンエアーのバー「LONG TAIL」。
(ファラン(欧米人)率高し!)

その後、ホテル向いのマッサージに駆け込み、
足マッサージ1時間の後、お風呂入って就寝・・・
と思ったのも束の間、午前3時のモーニングコールで
叩き起されました。

<10月9日・2日目>

日本チームは滞在期間によって2つのグループに分かれ、
私は滞在期間の長い、Bグループの一員として、
朝4時にホテルを出発。私達の向った先は、
タイの国土の実に3分の1を占めるタイ東北部、
コラート高原一帯。北と東はラオス、南はカンボジアに
国境を接するこの地域は、その特異性もあって、
ラオス・カンボジアそしてタイの文化が微妙に混在。

ドンムアン空港から約1時間、韓国チーム、
オーストラリアチームと共に、一路ウボンラチャタニへ。
飛行機内では得意の爆睡。
今回のフォーラムで、初めてお目に掛かった
皆さんにも、「微動だにせず、よーく眠ってらっしゃい
ましたよ。あまりに動かないので、タイ航空の
フライト・アテンダントの方が、何度も覗きに来られて
ました。」との事。

そーなんです。私、毎回のタイ取材、機内では
ただひたすら本を読むか寝るかのいずれか。
しかも全く動かないで、腕組んで、うつむき寝。
ある意味、器用に眠る事が出来ます。

と、そんな事もどうでもよく・・・。
旅日記に戻りましょう。



空港では早朝の到着にも関わらず、タイ舞踊と音楽が
一行を出迎え、ウボンの空港関係者や自治体関係者の
皆さんより、蘭の花のレイで歓迎を受けます。
行く先々で現地のメディアが私達を逆取材。
フラッシュたかれまくりで、けっこう照れます。

早朝出発だったので、一同まずは空港から
ウボンラチャタニのホテル「ライトーンホテル」へ。



ここでジョークというタイのお粥を頂きました。
このお粥は劇ウマ!鶏ガラスープのあっさり味。
トッピングはニンニク、ネギ、ピーナツなどを自由に。
タイ料理4種の調味料ももちろん投下。

その後、パトカーによる先導(!)のもと、
それぞれの国のグループを乗せたバスは、市内中心部
ルアン通りにある「ワット・トゥンシームアン」へ。


この寺はラーマ3世の時代初期に建立された寺で、
本堂内部には、200年以上昔のウボンに住む人々の
生活の様子が壁画として残され・・・




また、池の中に佇む経典を収めたお堂でも、
有名な寺院です。



ウボンラチャタニといえば、「蝋燭(ろうそく)祭り」でも
お馴染みですが、昨年の「蝋燭祭り」には、
ここ北海道からアイヌ工芸作家の貝澤 徹氏が参加。
氏の手による見事な彫刻が施された「蝋燭」は、
地元タイの方々も絶賛!

日タイ修好120周年の記念行事とhして、
JR札幌駅のコンコースでは、貝澤氏が参加された際の
「蝋燭祭り」パネル展も開催されました。




続いて、ウボンラチャタニから象祭りでもお馴染みの
スリンへと移動。バスで約2時間程。

移動の道すがら、道端の池には水牛が首まで
水に浸かり、草を食み・・・高床式の家の軒下では、
お母さんの髪を娘さんが梳かし、吊るされた
ハンモックには気持ち良さそうに眠る赤ちゃんと、
そのハンモックをゆっくりと揺らす、おばあちゃん。
その足下では鶏が餌をついばみ、上半身裸の
元気な子供達と犬は、バスに向って手を振りながら、
走って付いて来る・・・そんなのどかな風景が車窓を
流れて行きます。

「バスを降りて、写真を撮りたいなぁ〜」とは
思いつつも、大人の修学旅行とも言うべきこのフォーラム、
ワガママは言えません。見学しなければならない所は
山ほど!時間との戦いです。

バスはそんな私の気持ちとは裏腹に、かなりのスピードで
(パトカーの先導なんで・・・)次なる目的地へと急ぎます。

そんな中、韓国チームのバスがエンジントラブル!
韓国チームは二手に分れ、日本とオーストラリアチームの
バスに分乗。「こんな事なら、古家君に韓国語を習って
おけば良かった・・・」と後悔。取りあえず、
バスに乗り込んで来た彼等に、「アンニョハセヨー」と、
挨拶。しかし・・・その後の会話が続くはずもなく。
なんとなく気まずいムードが漂う中、バスは出発。

なんでもオーストラリアチームは、車内にビールやワイン、
おつまみまで持ち込んでいたとかで、韓国チームと
飲めや歌えのパーティーがバス内では催されたとの事。
国民性の違いを痛感。FM局のディレクタ−として、
音楽に国境はなし!を実践すべく、ここは一つ、
韓国人アーティストの歌の1曲でも披露すれば
良かったかと反省。(その後、韓国チームのバスは復活)
恐るべしオージー達・・・

スリンでのランチタイムはこちらの食堂で。


豚足煮込み「カオカーム」は絶品!これだけでドンブリ飯
3杯は行けます。コラーゲンもたっぷり!(これ大事)
椎茸でダシを取った魚と、魚の胃袋スープも美味!
今回の取材中、魚の胃袋スープは全行程で登場。

なんでタイ料理って、美味しいんだろう・・・毎日でも可。
ウソ。3日に1回が良いです。でも・・・なんだかんだで
月に1回は、ここ北海道でもタイ料理食べてるかも。
パクチー&プリッキーヌ大盛りは、もはや当たり前。

昼食後、今度はスリン市内から北へ約60キロ、
「バーン・タ・クラーン・エレファントビレッジ」へ。


ちなみに「スリン」という地名ですが、ここ一帯には、
かつて沢山の象が生息し、アユタヤ時代
(1350年〜1767年)末期には、戦力として
象がかり出されました。ビルマ(ミャンマー)との
戦いで名を馳せたのが、象使いの村としても有名な
クーイ族。クーイ族の長(おさ)チャン・プムは、
その陣頭指揮にあたり、タイを勝利へと導きます。

クーイ族は独自の習慣と方言を持ち、先祖代々、
象の捕獲・飼育・調教に長けていることで知られ、
村の長となる人には、クーイ語で象という意味の
“チャン” という名が代々継承されたそうです。

という説明の後に、私の頭に浮かんだのは、
象のマークでお馴染みのビール「ビアチャン」でした。
すみません、どこへ行っても酒絡みで。でも一番最初に
私が覚えたタイ語も「象/チャン」

ビルマとの戦いで、象がその戦闘力に一役も二役も
貢献した事から、村長のチャン・プムには、アユタヤの
王より、「ルアン・スリン」という爵位・名前が与えられ、
王の許可を得て、現在のスリン市市内に居を構える事に。
その後もチャン・プムの活躍は目覚ましく、チャン・プムの
住む一帯は、「スリン」という地名にもなりました。

市内の道路標示は今ももちろん象がモチーフ。
時代は移り変わって・・・何世紀にも渡って、
野生の象を訓練し、林業や運搬といった仕事に携わり、
象を家族同様に扱って来たクーイ族、しかし、開発による
森林伐採により、野生の象の数も激減。と同時に、
象使いの人達の生活の糧も失われ、近年、彼等は
バンコクをはじめとするタイ国内の主要都市に、
象と共に出稼ぎをする羽目に・・・バンコクの繁華街に
出没する象と象使いは、観光客に取っては、タイ=象
タイならではの光景に映るかもしれませんが、
実はとてもデリケートな動物である象、交通量も多く、
固くて熱いアスファルトの上を歩かされるということで、
タイ国内でも問題視され、象使いの人達と象が、
出来るだけ自然な状態で、自分達の生まれ育った村にて
生計を立てていく為の術、象と象使い達の保護を目的に、
ここ「エレファントビレッジ」は設立された施設でもあります。



ビレッジ到着後、まずは歓迎式典。スリン市長、
クラポー村の村長、エレファントビレッジ館長の挨拶の後、
象使いの長老達による祈りの儀式を見学。



この祈りの儀式はとても神聖なもので、タイの人達と
象達との結びつきが、いかに深いものかを実感する
儀式でもありました。象達のショーを見学後、
約1時間ほどのエレファント・トレッキングに出発。


仕事柄、1分1秒にこだわらなければ行けない私に取って、
この象の背に揺られながらのトレッキングは、
改めて「1分って、こんなに長かったんだぁ・・・」
なんて事をも感じさせてくれるもので、時間の流れが
止まったかの様な、不思議な錯覚に陥る体験。
青空の下、象の背中で左右に揺られながら、
限りなく広がる田園地帯を眺めつつの1時間は、
さながらアニマル・セラピーを受けているかの様な、
心地良い体験。ちなみにタイでは先頃、象による
セラピー効果が高い事も実証され、心の問題を
抱える子供達を対象とした、本格的な象セラピーも
行われています。

ビレッジ内には、子象も沢山。あまりの可愛さに、
写真を撮る事も忘れてしまいました。


スリンといえば、毎年11月に開催される「象祭り」が
有名ですが・・・


毎年11月の第3土日に開催の「スリン象祭り」、
今年はガラヤニー王女の葬儀が今月の
15日〜16日に決定したことにより、下記の日程に
変更されました。

開催日程:2008年11月22日(土)&23日(日)

尚、今後の開催状況及び詳しいお問い合わせは、
下記まで(タイ語&英語)

●タイ国政府観光庁(TAT)東北部オフィス1
TEL:(044)213-666、213-030
●スリン県オフィス
TEL:(044)512-039

エレファントビレッジを後にした私達、
今度は「タサワン・シルクビレッジ」へ。ここはタイ政府が
各地の特産品を活かし、地域振興を目的としたプロジェクト、
「One Tambon(行政村) One Product in Thailand」、
略して「OTOP(オートップ)」の一貫として設けられた施設で、
日本の大分県でスタートした“一村一品運動” を
モチーフとした政策。脈々と受け継がれて来た技術と
伝統を守りつつ、クオリティーの高い、その村ならではの
特産品を作る事で、確実な現金収入を得る手段として、
このOTOP政策は、タイ国内に広がりつつあります。

バンコク市内や空港内にも、「OTOP」の直営店が
あります。シルバーのアクセサリーやタイシルクの
ストールなどは、モダンでお土産としても最適。
毎回の取材で購入するのは、OTOPのタイハーブ入り
スクラブ。ストールは目移してしまう程のカラー・
バリエーションで、冬場のちょっとした差し色として使用。

特にイサーンはシルクの代表的な生産地で、
あらかじめ色とりどりに染められた絹糸を使って、
幾何学模様に織られる絹布「マットミー」は、
4、5人掛かりでも、1日にわずか5センチ程度しか
織る事の出来ないもの。


もちろん、歴代の王様にも献上され、近年では
シリキット王妃自らが、この「マットミー」を手厚く保護。
式典などの際には、王妃もこのマットミーの衣装を、
よく身に纏っていらっしゃいます。

そういえば、2003年にタイで開催されたAPECでは、
各国の首脳陣がシルクのシャツを着用しましたが、
その際のシャツも、実はここ「タサワン・シルクビレッジ」で
作られたもの。「タサワン・シルクビレッジ」では、
絹糸の紡ぎ、染色、機織りの行程を見学する事が
出来ます。糸を紡ぐおばあさんの手の、なんと美しい事!
幾重にも深いシワの刻まれたその手は、長年この仕事に
携わって来た、正に職人の手です。













機織り工房の外では、アクセサリー作りも。



この日はスリンに宿泊。

ということで、3日目以降はまた次回。