11月25日 22:45 画家/阿部恭子さん

今週はバンコク在住の画家で、昨年2007年の
日タイ修好120周年記念ポスターも手掛けられた、
阿部恭子(あべ・きょうこ)さんをご紹介します。



実は私、「サバーイサバーイ・タイランド」の
ディレクターは、記念すべき2005年、
第一回目の取材の際に、バンコク市内の雑貨店で、
ある日本人画家の描かれたポストカードに目を奪われ、
以来、タイへと行く度に1枚・・・時には2枚と、
買い求めて来ました。今やその枚数は36枚。


鮮やか色彩と大胆な構図で描かれた
そのポストカード・・・アトリエにはその原画も!



今回は私の念願叶って、そのポストカードをはじめ、
バンコクや日本の雑誌の表紙、さらには日タイ修好
120周年記念ポスターを描かれた、

画家の阿部恭子(あべ・きょうこ)さんに、
お会いする事が出来ました。

恭子さんは1967年、大分県のご出身。
九州のデザイン学校を卒業後、デザイン事務所の
勤務を経て、イラストレーターとして独立。
仕事でも幾度となくタイへと来られ、次第にタイへと
魅せられ、以来、タイの様々な日常を描いて
来られました。95年には、日本に留学をされていた
タイ人の方とご結婚。現在はタイ・バンコク市内の
ご自宅兼アトリエで、2人の娘さんと御主人、
そして可愛らしいラブラドールと一緒に、
充実した日々を過ごしていらっしゃいます。

屋台や市場、水上マーケットで働くおばちゃん、
伝統工芸を産み出す人々、額に汗して働く
工事現場の人々、子供達に動物達・・・

どれも何気ない、タイではよく目にする光景ですが、
恭子さんの目線を通して描かれたそれら人々は、
いつも大きな笑みをたたえ、「生命力」というか、
「生活力」というか、“生きている!”という事を、
強く強く感じさせてくれるものばかり。
絵を観ているだけで、市場の雑踏や、おばちゃんと
お客さんとのやり取り、水上マーケットのモータ音と
水の音、子供達や動物の鳴き声などが、聞こえて
来るかの様です。

でも・・・そのどれもが恭子さんのタイでの生活
そのもの。「おはよう」と題された作品は、
恭子さんの娘さんが大きく描かれ、動物や植物も
ちょっと擬人化された、ユニークな手法で描かれて
います。

そんな恭子さんの作品に魅せられたのは、何も
私だけではありません。先週ご紹介した「アコ・アート・
ギャラリー」でも、イチ早く恭子さんの作品を取り上げ、
数年に一度の割合で、個展を開催。現在、恭子さんの
作品は、プーケットやバンコク市内のホテルや企業、
カフェでも目にする事があります。

恭子さんの作品の特徴は、その大胆な
“鮮やかな色使い” 実は画家としての活動のみならず、
日本のアクリル絵の具をタイで普及させる活動を
されています。何でも日本製のアクリル絵の具は
世界でもトップクラスなんだそう。


さらにその色の種類たるや!世界にも類をみない!
恭子さん曰く、「無限」だと言う事なんですが、
こういった活動を通じて、タイのアートシーンにも
貢献していらっしゃいます。また、自宅を開放し、
子供達を対象とした、アート教室も主宰。
アトリエには子供達の作った様々な作品も並んで
いましたが、恭子さんはただ子供達に画材とテーマを
与えるだけ。あとは子供達が思い思いにその自由な
発想を、1枚の白い紙・一塊の粘土へと表現していくのを
暖かく見守っていらっしゃいます。

今後も、アートを通じた子供達との触れ合いは、
画家としての活動と並行して行っていくとの事でしたが、
絵に留まらず、家具や椅子、ランプといった物の製作・
デザイン。さらに、子供向け・大人向けの絵本の製作も、
将来的には挑戦してみたいと、その夢を語って下さいました。
来年2月には、福岡での個展も予定されています。
また、バンコク市内の雑貨店などでも、恭子さんの
ポストカードを手にする事が出来ますが、品数が豊富なのは、
「アコ・アート・ギャラリー」となっています。

タイの思い出に・・・また、旅先タイから日本の大事な
人達への便りに、皆さんも、恭子さんの作品を
手に取ってみてはいかがでしょうか?