2016.04.24

タイの陶磁器「サンカローク焼き」

今週は、スコータイ取材第5弾「サンカローク焼き」という焼き物を。


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バンコクから北へおよそ440キロ、タイ北部の南端に位置する古都
スコータイ、その県名は
「スック・幸福」、「ウタイ・朝日」から、
「幸福の夜明け」という意味になります。


1238年、ここにタイの歴史上最古となる、タイ族による最初の王朝が
開かれました。特に王朝第3代目の王様・ラムカムヘン大王の時代は、
スコータイ王国の勢力も絶大なものとなり、近隣諸国とも仏教や
交易において、積極的に関係を結びます。芸術分野においては、
異国の様々な
文化を吸収しつつ、スコータイ独特の美術様式を生み
出していきますが、タイの文化芸術の古典
様式は、このスコータイ
時代に花開いたとご紹介して良いでしょう。

今日ご紹介の「サワンカローク焼き」も、スコータイ王朝時代を
代表する芸術文化の一つ。王朝3代目の王、今尚、名君と誉れ
高き
ラムカムヘン大王が、中国から陶工を招き、陶磁器作りに適した
良質な土が産出した
シーサッチャナライとその周辺に、幾つもの
窯が作られ、陶磁器を生産。

スコータイ時代からアユタヤ時代にかけて、「サンカローク焼き」は
重要な輸出品の一つと
なります。

「サンカローク焼き」の最盛期、14世紀から16世紀頃にかけては、
シーサッチャナライ周辺に
150〜200近い窯があったと伝えられて
いますが、焼き物の名前にもなっているサンカロークという
その
地名は、現在、シーサッチャナライの隣の郡、サワンカローク郡に
引き継がれていますので、シーサッチャナライとサワンカローク
一帯を、番組では「サンカローク焼きの里」とご紹介して
おきましょう。

「サンカローク焼き」は海を渡り、中国を経て、安土桃山時代から
江戸時代にかけ、日本に伝来。わびさびを重んじる茶人好みの器
として人気を博しますが、日本ではサンカロークという名称が、
いつしか「すんころく(
宋胡禄 / 宋胡録 / 寸古録)」となり、
今に至ります。

日本へと渡ったサンカローク焼きの中に、蓋のついた「柿香合・
柿の蔕茶碗」と呼ばれるものがあります。香合は、茶室で焚くお香を
入れておくものですが、確かに...柿に似た形。

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実はこれ、タイの果物マンゴスチンを型どったもの。当時、日本に
マンゴスチンなどありませんでしたから、柿と誤解されたまま、
今でも日本では「柿香合・柿の蔕茶碗」と呼ばれています。

数百年もの昔から、タイと日本がこの「サンカローク焼き」で結ばれて
いたということ、茶人に愛された器であるというのも、嬉しく思います。

スコータイ王朝・ラムカムヘン大王は、当時の美しく豊かなスコータイ
の様子を、"ナイナーム・ミープラー、ナイナーミー・カーオ" 
(水に魚あり、田に稲穂実る)」と、碑文の中でもうたわれていますが、
「サンカローク焼き」の特徴とも言えるのが、向かい合わせとなった
魚や植物のモチーフです。

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サンカローク焼き初期のモチーフは、とてもシンプルなものだったそう。
どこかユーモラスなサンカローク焼きのモチーフ...長きに渡る平和な
時代は、自然を慈しみ、
楽しんだであろう、当時の人々の心の余裕、
遊び心も感じられます。

今回の取材では、
スコータイの新市街にある「サンカローク陶芸博物館」
も見学させて頂きました。

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この博物館は、隣接するホテル「アナンダ・ミュージアム・ギャラリー
ホテル」の敷地内にあり、
スコータイご出身のホテルオーナーご夫妻の、
2000点以上ものコレクションを見る事が出来ます。説明書き等は全て
タイ語となりますが、入口の受付カウンターにて、展示物に関する
日本語パンフレットを貸し出していますので、博物館見学の際は、
ぜひその日本語パンフレットを手に、貴重なコレクション、
ご覧ください。見応えありますよ~。

1階は主に、「サンカローク焼き」とスコータイ周辺で出土した陶器等。
2階は、当時スコータイと交易していた国々や近隣諸国の仏教芸術が
展示されています。

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博物館所蔵品の中でも、最も貴重なお皿がこちら。

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「サンカローク焼き」は、主に魚や植物がモチーフだとご紹介しましたが、
このお皿には高床式建物が描かれています。現存するのは世界にこれ一枚!

博物館を後に、サンカローク焼きの工房「ステープ・サンカローク」へも。

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こちらではサンカローク焼きの絵付け体験が出来ます。私も見本の
絵を参考に、素焼きのカップに魚の絵を描くも...

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工房にて、職人さんたちの素晴らしい技術を拝見!

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併設のギャラリーでは、もちろん購入も可能。ギャラリー奥には、
お土産や旅の思い出にも最適な、サンカローク焼きのカップや小皿、
ティーポットなども、所狭しと並んでいます。

また、「ステープ・サンカローク」の向かいには、ガネーシャ博物館も
あります。

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「Suthep Sangkhalok(ステープ・サンカローク)」

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(クリックで拡大)

タイの陶磁器、過去番組では「セラドン焼き」と「ベンジャロン焼き」
をご紹介しました。タイの陶器...歴史的な順番としては、今日ご紹介の
「サワンカローク焼き」「セラドン」「ベンジャロン」そしてタイ語で
「ラーイ・クラーム」と呼ばれる「ブルー&ホワイト」となりますが、
実は、サワンカロークよりも昔、タイ東北部・ウドンタニ県のバーン
チアン村で1957年に発掘された、赤色の渦巻き紋様のある土器の破片は、
鑑定の結果、推定で5600年以上も昔の物であることが判明しています。

このバーンチィアンも、1992 年に世界遺産として認定されましたが、
機会がありましたら、このバーンチアンも皆さんにご紹介したいところ。

タイはじめ世界中の焼き物の歴史をたどっていくと、それぞれが交易を
通じて影響しあい、技術も向上していったことがわかります。特に
焼き物は、人の手によって一つ一つ作られていくもの。一つとして
同じ物がないという魅力と、温もりがあります。タイ旅行の思い出に、
サワンカローク
はじめ、セラドンやベンジャロンは、いかがですか? 

★4/24の放送を聴く★

観る・知る

2016.04.17

世界遺産『シーサッチャナライ歴史公園』

今週は、スコータイ取材第4弾、「シーサッチャナライ歴史公園」へ。


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まずは、このスコータイについて...。

バンコクから北へおよそ440キロメートル、タイ北部の南端に位置
する古都スコータイ、その県名は
「スック・幸福」「ウタイ・朝日」
から、「幸福の夜明け」という意味になります。

1238年、ここにタイの歴史上最古となる、タイ族による最初の王朝が
開かれました。特に、王朝第3代目の王様・ラムカムヘン大王の時代は、
スコータイ王国の勢力も絶大なものとなり、近隣諸国はもちろん、
中国などとも積極的に関係を結び、また仏教の普及にも尽力し、
多くの寺院を建造。タイの文化芸術の古典様式は、このスコータイ
時代に花開いたとご紹介しても良いでしょう。そんな当時の栄華を
偲ばせる荘厳で美しい遺跡群は、東南アジアで最も価値ある史跡の
ひとつとして、1991年に「古代都市スコータイと周辺の古代都市群」
は、ユネスコの世界遺産に登録されました。


先々週のムーンタイワニーでは、「スコータイ歴史公園」にご案内
しましたが、本日ご紹介の
「シーサッチャナライ歴史公園」は、
スコータイの新市街から北へ50キロ、車でおよそ
1時間ほど。
スコータイ時代には、スコータイに続く第二の街として栄えていた
ところでもあります。タイの高校の歴史の教科書を参考にお話を
進めますと、このシーサッチャナライは、
スコータイ王朝時代初期、
王朝の従属都市といった位置付けにあり、王朝2代目のバーンムアン王、
3代目のラムカムヘン大王、6代目のリタイ王が、「王」となる前に、
この地を統治したと言われて
います。

スコータイ時代に重要な交易品の一つともなった焼物
「サンカローク焼き」、これは
安土桃山時代から江戸時代にかけ、
日本でも「すんころく」という名で、茶の湯の世界で
持て囃された
陶器ですが、中国から招かれた陶工達が、このシーサッチャナライ
を中心とする一帯に釜を作り、陶器作りを伝えた事から、
「サワンカローク焼き」の里としても有名です。

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ちなみにここ「シーサッチャナライ」という地名も、時代と共に
変わり、アユタヤ時代にはチャリエン、 ハートシアオ、
サワン
カローク 、サンカロークと変遷。 現在このサワンカローク
という
地名に関しては、シーサッチャナライ郡の隣、
サワンカローク郡に
引き継がれていますが、シーサッチャナライ
という地名に関しては、
サッチャナーライという高名な仙人が、
火を祀る場所として、
この地を指名した事から、その名が付いたとも
言われています。

サワンカローク焼きの話をしだすと軽く1時間行ってしまいますので、
今日のところは此の辺で...。話をシーサッチャナライ歴史公園に戻し
ますが、広大な敷地内には、200以上もの遺跡が点在。

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ここは本当にロケーションが素晴らしく、鬱蒼と生い茂る森の中、
聞こえてくるのは鳥のさえずりと、風に揺れる木々のざわめきだけ。
木立の間から見える遺跡は、実に神秘的で、朽ちてなお美しい遺跡の
数々を堪能する事が出来ます。

歴史公園の "森っぷり" は、この様な感じです。

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©タイ国政府観光庁

今回は、公園内を巡るトラム(有料20バーツ)に乗って、遺跡の
ハイライト3ヶ所のみ(泣)

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トラムでの移動中も、両サイドにはこの様な感じで遺跡が点在して
います。あまりにも静かで現代的なものが全く視野に入ってこない
ので、遺跡の神秘さが増します。

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これら全て寺院遺跡。歴代王達の側室と、その家族専用の寺院だった
そうです。

シーサッチャナライ歴史公園、まずは城壁に囲まれた部分の中央奥に
位置する「ワット・チャーン・ローム」へ。

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タイ語でチャーンは象の事。その名の通り、39頭もの半身の象が、
大きな釣り鐘型の仏塔を支えています。こちらはぜひ、寺院跡を
一周して頂きたいんですが、仏塔の手前には、ウィハーンという
礼拝堂跡を見る事が出来ます。こちらもタイの高校の歴史教科書に
よりますと、ラムカムヘン大王の碑文の中に、『仏暦1829(西暦
1286年)に仏舎利を掘り起こし、再度、シーサッチャナライの
中央にある寺院に祀り、その上に仏塔を建てた』との記述がある
事から、タイの歴史学会ではその寺院が、この「ワット・チャーン・
ローム」ではないかと推定されています。原型を留めている象は
わずか。


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建立当時は、寺院も象も漆喰を施されていたいましたので、聖なる
白い象がこの寺院を守っていたのでしょう。唯一、原型を留めて
いた象...これがぐるりと39頭もいた建立当時は、まさにスコータイ
王朝の黄金期とも言えます。

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アユタヤ遺跡の仏像は、ビルマ軍により首を落とされ、なんとも
物悲しさを感じますが、スコータイではこの時代ならではな、美しい
お顔の仏像を観ることができます。しかし、その美しさゆえに...
また、タイ芸術局の保護・管理下となる前は、長らく森の中に
埋もれていた遺跡でもあったため、盗掘も少なくなかったんだそう。
それにしても、美しい仏像です。

取材をしたのは、2月の乾季ということで、森の木々も枯葉の様な状態
でしたが、雨季の青々とした木々の中で観る遺跡は、さぞかし美しい
事でしょう。

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©タイ国政府観光庁

続いては、「ワット・チェディ・チェット・テーオ」

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7列の仏塔を持つ寺院という意味になるでしょうか...ここは先々週の
番組で、スコータイ時代の
仏塔には、様々な様式の仏塔があるという
お話をしましたが、スコータイ様式、スリランカ様式、
シュリーヴィ
ジャヤ様式など、異なる様式の仏塔が33基並んでいます。

なぜか私...この神聖な場所に入っては行けない!という感覚に。
本来なら、しっかりとカメラに納め、皆さんにご覧頂きたい
ところですが...。

遺跡中央にある仏塔が蓮の蕾を模したスコータイ様式。その下には
ナーガ(ムチリンダ)という蛇の神様によって守られながら坐禅を
組むブッダ像が、今も見事な姿で残されています。望遠最大で撮影
しましたので、画像荒くてすみません。

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瞑想中のブッダを七重
(ななえ)に巻き、ブッダの頭上、七つの
頭で傘を作り、風雨から守ったとされる姿をかたどったこの仏像、
本当に美しい仏像です。歴史公園内の森の中でも一番広い敷地を
持つ寺院跡でもありました。周囲の緑と大きな樹木が遺跡を守る
かの様に、いえ、讃えるかの様。タイの歴史学会では、この寺院が
スコータイ王家の遺骨を安置する寺院だったと推定されています。

入っては行けない!という感覚に襲われたのは、そういう事だった
のでしょうか...。

そして3ヶ所目が、シーサッチャナライ歴史公園の中でも、必ず
ご覧いただきたい遺跡の一つ。「ワット・ナーンパヤー」です。

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スリランカ様式の釣り鐘型の仏塔へと続く参道には、礼拝堂と
柱が
残されていますが、遺跡の左側、礼拝堂の壁面に残されたレリーフは、
タイ国内でも特に貴重なものだそうで、この部分にだけ風雨から
レリーフを守るために屋根が設置されています。



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この時代につる草と花のレリーフがご覧ただけるのは、ここだけ。
このモチーフは現在でも、装飾品等のモチーフとして使われて
いるんだとか。700年以上も昔のこうした美しいものを目にすると、
現代人よりも美意識が高かったのではないかと思います。

にしても...申し少し写真の腕を上げねば(泣)取材に自腹参加可能な
カメラマン募集します。(←マジです。)

シーサッチャナライ歴史公園の主要な遺跡前には、この様なQRコード
があります。

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ぜひこちらへは、データー通信可能なスマホ、もしくは
WiFiルーターご持参の上、QRコードを読み込みますと、日本語で
遺跡の詳しい説明を聞く事が出来ます。やはり遺跡は音声ガイダンス、
もしくはきちんと説明をしてくださるガイドさん同行が望ましい
ですね。今回の上記寺院ご紹介も、この音声ガイダンスで聞いた
説明をもとにさせて頂きました。

「シーサッチャナライ歴史公園」アクセスは、スコータイ市内の
市場から路線バスも運行していますが、ご宿泊ホテルで車を手配
された方が良いかもしれません。また旅行会社でもスコータイ
ツアーはございますので、最初はそういったツアーのご利用が
良いでしょう。また、お車を手配された際には、確実に待って
いてもらうよう、指示なさってください。昼間でも周辺は車の
往来が
少なく、午後3時を過ぎますと、森ですから気持ち暗くなる
のも早い気がしました。人気もなくなるので、訪れる時間帯にも
注意が必要です。

歴史公園内、主要遺跡3ヶ所に関しては、入園料一人100バーツ
(およそ320円ほど)園内トラムは20バーツとなっています。
スコータイ歴史公園そしてシーサッチャナライ歴史公園、この
2ヶ所は
セットでご覧ください。

凛とした佇まいが美しいスコータイの世界遺産、必ずやプライ
ベートで再訪したいところです。

★4/17の放送を聴く★

観る・知る

2016.04.10

タイ・ロングステイセミナー札幌をダイジェストで。

今週は、タイ・ロングステイセミナーの札幌の模様をダイジェストで。


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4月6日に札幌で開催された本セミナーは、当初、午後の部のみの
開催を予定していましたが、定員を上回る参加ご応募を頂き、
急遽、午前の部を追加開催いたしました。

海外でのロングステイへの関心が高まる中、注目の国のひとつが
タイ。物価・住宅事情・医療水準など優れている点が多い事も、
ロングステイ先としてタイを選ばれる方が多い理由です。

また、北海道からはタイ国際航空の直行便があり、気軽に行く事が
でき、時差もマイナス2時間と体への負担が少ない、北海道の一番
寒い時期がタイのベストシーズンである事から、「避寒」という
点で、北海道からタイへのロングステイヤーは、年々増加傾向に
あります。


今回のセミナーでは...

タイ国政府観光庁・東京事務所・マーケティングマネージャー
藤村嘉章 氏より、「
タイ王国の概要」と、「タイ国内人気の
ロングステイ先 
バンコク、チェンマイ、プーケットについて」

近畿日本ツーリスト・札幌支店 支店長 中村尚文 氏より、
「ロングステイ
基本情報』

近畿日本ツーリスト個人旅行・ツアー企画ご担当の
楠見洋子 氏より、今年6月にチェンマイにて開催される
ロングステイフォーラムへも参加の、「ロングステイ下見ツアー」
のご案内

NPO
法人「南国暮らしの会」北海道支部長 桂 裕章 氏より、
タイでのロングステイ経験者として、お話頂きました。

今年6月には、チェンマイで「第三回ロングステイ・フォーラム」
も開催。フォーラムでは、
医療、不動産、体験談、ロングステイに
ついてのパネルディスカッションと質疑応答、また、
銀行、病院、
コンドミニアムやサービスアパートなどの不動産、語学学校、
ゴルフ場に料理教室など、現地サプライヤーによる情報提供ブースも
あり、昨年は日本から60名以上もの参加がありました。

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(昨年度のフォーラムの様子・© 財団法人ロングステイ財団)

近畿日本ツーリスト・札幌支店では、このフォーラムにも参加する
現地下見ツアーを催行致します。ツアーでは、実際にチェンマイでの
主たる移動手段となる乗り合いバス「ソンテウ」を利用し、銀行や
病院、スーパーマーケット、サービスアパートなどを
視察。
また、ツアーでのご宿泊も、チェンマイで人気のサービスアパートと、
短期間ではありますが、ロングステイをシュミレーションして頂けます。

ロングステイは、下見と模擬ステイが成功の鍵です!

個人での病院や銀行、物件の視察アレンジはなかなか難しいもの。
通訳の手配も必要となってきますので、この様なツアーを利用しての
下見は、ご検討されている方達との交流、情報交換も可能!
ツアー(フォーラムへも参加)へのご参加は、番組でもオススメ
いたします。

☆近畿日本ツーリスト 新千歳発着「チェンマイ ロングステイ
下見ツアー」詳細はこちら☆


タイ国政府観光庁でも、ロングステイに関しては様々な情報を
公式サイトにて発信しておりますので、あわせてご覧ください。

☆タイ国政府観光庁 ロングステイサイト☆


☆NPO法人「南国暮らしの会」公式サイト☆

本日は番組より、ロングステイの計画・準備段階から現地でも
活用できる「ロン活ノート」と「ロングステイのすすめ」を
セットで、10名の方に差し上げます。

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ご希望の方は、住所・氏名・年齢・電話番号・番組のご感想を
明記の上、Eメール thai@825.fm、またはコチラより、ご応募ください。

4月13日(水)到着分まで有効、当選者の発表は、発送をもって
代えさせて頂きます。タイでのロングステイに興味の方、ぜひご応募
ください。

★4/10の放送を聴く★

その他, 観る・知る

2016.04.03

世界遺産『スコータイ歴史公園』

今週は、スコータイ取材第3弾!世界遺産「スコータイ歴史公園』へ。

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バンコクから北へおよそ440キロ、タイ北部の南端に位置する古都
スコータイ、その県名は "
スック・幸福" "ウタイ・朝日" から、
「幸福の夜明け」という意味になります。

1238年、ここにタイの歴史上最古となる、タイ族による最初の王朝が
開かれました。特にこの
スコータイ王朝が栄華を極めたのが、王朝
第3代目の王様・ラムカムヘン大王の時代。

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(スコータイ歴史公園にて)

取材時にも、多くの方が大王像に祈りを捧げていましたが、今尚、
タイ国民の尊敬を集める大王は、こちらにも...。

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ラムカムヘン大王は、現在のタイ文字の基礎となる文字も考案され、

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このタイ文字によって記されたのが、ラムカムヘン大王碑文。

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(上記写真2点は、歴史公園内「ラムカムヘン大王博物館」蔵)

碑文は1833年に、即位前のラーマ4世(モンクット王)により、
歴史公園内の寺院跡「ワット・マハータート」の東側にあったと
推定される、スコータイ王朝の王宮跡で発見されました。

タイ最古のこの碑文は、現在、バンコクのタイ国立博物館にてご覧
頂けますが、その碑文に刻まれているのがこの一文。

『スコータイは美しい国ぞ、水に魚棲み、田に稲穂実る』

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(歴史公園内、大王像そばの碑文レプリカ)

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(ミニライト&サウンドショーの一コマ)

☆ミニライト&サウンドショー取材時のブログ☆

ラムカムヘン大王の時代には、王国の勢力も絶大なものに。
近隣諸国はもちろん、中国とも積極的に関係を結び、仏教の普及にも
尽力し、多くの寺院を建造。そこからタイの文化芸術の古典様式が
花開き、現在のタイの礎を
築きあげました。そんな当時の栄華を
偲ばせる荘厳で美しい遺跡群は、東南アジアで最も価値ある史跡の
ひとつとして、
1991年に「古代都市スコータイと周辺の古代都市群」
が、世界遺産に認定されました。

世界遺産も、遺跡や建築物が対象の「文化遺産」、価値ある地形・
生物・景観を持つ地域が対象の
「自然遺産」、文化と自然の両方を
持つ「複合遺産」と3つに分けられていますが、スコータイは
文化遺産として認定されています。また、世界遺産には6ヶ条の
登録基準が設けられており、
タイ国内には現在、5ヶ所が世界遺産
認定されていますが、そのうちの3ヶ所、スコータイ、
アユタヤ、
バーンチエンが、ユネスコの世界遺産6ヶ条の中の第1条、
「人類の創造的才能を
表現する」と、第3条「現存する文化的伝統・
文明の希少な証拠」に当てはまります。

それでは!「スコータイ歴史公園」にご案内しましょう。
...と、その前に、公園内の「ラムカムヘン国立博物館」へ。

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数百年もの間、鬱蒼と生い茂るジャングルの中で、静かに時を
刻んできた遺跡...歴史公園として整備される以前の写真も展示されて
います。スコータイの世界遺産は、「古代都市スコータイと周辺の
古代都市群」
とある様に、公園内とその周辺だけでも、その数実に
大小200以上!1935年、タイ芸術局により、南北1,300メートル、
東西1,800メートルの三重の城壁と濠に囲まれたエリアが、歴史公園
に指定されました。
公園内では、城壁内を中心部として東西南北
5つのエリアに分けられています。

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博物館には、残念ながら日本語のパンフレットやオーディオガイド
などはありませんが、スコータイやその周辺で出土した美術品の
数々、歴史公園内の寺院や仏塔について、また仏像の時代ごとの
変遷をご覧頂けます。

スコータイ時代を象徴する仏像の姿が「遊行仏」

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悟りを開いたお釈迦様が、初めて説法へと赴くその第一歩が
表現されていますが、館内や
遺跡で夕暮れ時に遊行仏を観ていると、
今にも仏様が近づいて来られる様な..まとっておられる袈裟が風を
はらみ、揺れるかの様な...そんな不思議な感覚を覚えました。

遺跡や寺院見学の際には、仏像のお顔や仏塔の形にも注目して
ご覧くださいね。それらが建立された時代のアジアやタイ国内での
勢力図、
仏教の伝来が、仏像のお顔や姿、寺院建築からも大変興味
深くご覧頂けます。スコータイ王朝は、クメール帝国の支配を脱した
タイ族による最初の王朝ということで、仏教もスリランカより高僧を
招き、上座部仏教を信奉したことから、スコータイの仏教美術の中には、
スリランカの影響も
感じられますが、それらが見事に融合し、のちに
「スコータイ美術」と呼ばれるタイ族独特の美を育んでいきます。

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スコータイ王朝初期は、タイ北部ランナー王朝の影響を受けた丸みを
帯びたお顔、短い袈裟、 足も左足を上に組み、右手を膝に置いた
姿のもの。スコータイ王朝華やかなりし頃の仏像は、お顔が卵型で
弓状の眉、微笑みをたたえたお口元で、体の線もある種、
女性的な
曲線美を描いていますが、スコータイ王朝後期の仏像は、勢力を
拡大しつつあったアユタヤ王朝の影響で、
仏像のお顔も四角く大きめ、
美しさというより強さを感じます。

そんな仏像のお顔の違いを
博物館の学芸員の方に伺ったところ、
アユタヤ王朝初代王は、王は仏と同等の存在である!という意識が強く、
自分の姿形に似た仏像を数多く造らせたんだそうです。またアユタヤ
時代はクメールやビルマとの勢力争いも続いた事から、仏像にも
「美しさ」より「強さ」を求めたとの事でした。

お待たせしました。 スコータイ歴史公園に参りましょう!

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今回は、公園内を走るトラムに乗っての見学となります。トラムは
30分〜45分ほどで園内の主要な遺跡を回ります。料金は入園料が
100バーツ、トラムは40バーツ。

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遺跡内で開催されるミニライト&サウンドショー見学前に園内を
散策。個人的にも遺跡見学は夕暮れ時の方が好きです。当時の人々の
息吹が感じられるかの様。特にスコータイ遺跡は周辺のインフラ整備
が最小限に留められており、アユタヤ遺跡とは全く異なる表情です。

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歴史公園内のメインとなるのが「ワット・マハタート」へ。

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続いて、「ワット・サー・スィー」

見学が夜間となりましたので、この寺院跡を囲む池「トラパン
クワン」を撮影出来ませんでしたが、木製の橋を渡ったところ、
仏像の背後には、スリランカ様式の釣り鐘型の仏塔があります。

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そして!様々なメディアでもご覧になった事がある!という方、
多いのではないでしょうか?公園北側にあります『ワット・スィー・
チュム』
へ。こちらは上記遺跡群見学の前日に。

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スコータイを象徴する、高さ15メートル、幅11.30メートルの大仏、
「アチャナ仏」が祀られている「ワット・スィー・チュム」
「アチャナ」とは、「動かぬもの、変わらぬもの」という意味の
パーリー語で、
700年以上もの間、スコータイを見守って来ました。
大仏を安置する礼拝堂や横の本堂などは、
ラムカムヘン大王の時代に
建立されたそうですが、「ワット・スィー・チュム」という寺院名の
"スィー"は、 「サリー」という菩提樹を意味するスコータイの古い
言葉からなんだとか。

左手の壁には、大仏の裏へと続くトンネルがあり、そのトンネルには、
お釈迦様にまつわる壁画が50点。かつて、王はそのトンネル内から
大仏の
裏手に回られ、スコータイの人々へ "仏の声" を放ったと言わ
れています。現在、
このトンネル内は立ち入り禁止ですが、その
入り口部分はご覧頂けます。

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『スコータイ歴史公園』
いかがでしたか? 今回は、公園内の一部
のみご紹介しましたが、私も再度じっくりと見学したいところ。
スコータイの世界遺産は、こちらだけではありません!世界遺産
として登録されているのは「古代都市スコータイと周辺の古代都市群」

再来週 4月17日の番組では、「スィー・サッチャナライ歴史公園」
をご紹介します。どうぞお楽しみに!

タイを代表するお祭りの一つ「ロイクラトン」も、スコータイ発祥。
ロイクラトンの時期に
スコータイというのもオススメです。
スコータイのロイクラトンに関しては、詳細決まり次第、番組でも
ご案内します。

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★4/3の放送を聴く★

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