2017.01.22

ランパーンの象保護センターと世界初の象の病院

今週も先週に引き続き、タイ北部ランパーンへ!

首都バンコクから北へおよそ600キロ、チェンマイからはおよそ
100キロのところに位置するランパーンは、今からおよそ1400年前に、
東南アジアの先住民族として、紀元前より独自の文化を持っていた
モーン族による王国、ハリプンチャイ王国の副都として築かれた街です。

ハリプンチャイ王国は
栄華を極めつつも、度重なるクメールとの戦いに
コレラの流行、そして1281年、タイ北部で
勢力を拡大しつつあった
ランナー王朝の創始者・メンラーイ王率いる軍による侵攻で、遂に

メンラーイ王の支配下に入ることとなります。


時代時代で、クメールやランナー、ビルマの各王朝による支配を受け、
様々な文化の影響が色濃く残るランパーン...

タイ国政府観光庁、昨年2016年から
スタートしたエリアプロモーション、
まだ見ぬタイ各地の魅力をご紹介する「タイ12の至宝」でも、ここ
ランパーンが選ばれていますが、かつてはチーク材の産出県、そして
木材運搬の中継地でもあったランパーンで、貴重な労働力として木材の
街を支えた象達の保護センターと、世界初の象の
病院をご紹介します。

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広い敷地内、センター内の移動はトラムで。

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まずは、象さんたちのショーを見学!

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木材運搬の様子に...

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象が描いた絵を購入することもできます。

ショー終了後は、餌やり体験も。

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韓国からやってきたこの男の子は、象使いさん達と同じ
コスチュームを着用していますが、このセンターでは
象使いの宿泊体験も可能です。

取材時は、地元の子供達も郊外学習の一環でセンターを訪れて
いました。

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今度は、象乗り体験!

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深い池の中に入っていったり、かなりの傾斜の山道を進んで
行きます。険しい山の中、木材運搬は象がいたからこそ!
私も過去取材で何度もエレファントトレッキングを体験して
いますが、本気の山道!落ちないように気をつけてくださいね。
尚、お子さんのトレッキングコースは、今回私が体験したコースとは
別になります。

そして今度は、センターに隣接する象の病院へ。

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ここは、アジア象を守るためのNGO「フレンズ・オブ・ジ・エイジアン・
エレファント・オーガナイゼーション / FAE アジア象友の会」が運営する
病院で、1994年に、世界で初めての象専門病院として開設。

この病院が世界的にも
知られるきっかけとなったのが、義足を装着した2頭の
象、モーシャとモタラです。

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 写真、向かって右のモタラは1961年生まれのメスの象で、タイとミャンマー
国境付近の山中で地雷を踏み、左前足を...そしてモーシャは生後7ヶ月の時に
同じく地雷を踏み、右前足を失ってしまいますが、怪我や病気の象達の治療に
当たる獣医師 / クアトーン・カヤン先生ほか、世界中から集まった寄付により、

義足を装着。今もこの病院で元気に暮らしていますが、なんとなく...この2頭の
瞳の奥には、悲しみも感じられ、本当に本当にいろいろな事を考えさせられます。

 悲しい事に、今でも国境地帯には地雷が数多く残り、犠牲になる象が出てくるの
では...といった事も危惧されていますし、アジア象は
国際自然保護連合(IUCN)の
レッドデータブックでも、絶滅危惧種に指定されています。
 


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これまでに使用された義足と病院内の義足制作室

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モーシャとタマラの他にも、足を怪我した人懐っこい象さんと...

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妊娠中のお母さん象も入院中。アジア象の妊娠期間は、18〜22ヶ月!
年内には誕生予定だそうですよ。

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カヤン先生がモーシャとの日常を綴った絵日記は、「星の子モーシャ」
という絵本となって出版され、日本語版もアマゾンで購入可能ですので、
こちらもぜひお読み頂きたいんですが...


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☆ご購入はこちらから!☆


ちょうどこのランパーン取材時、チェンマイでは「エレファントパレード」

というアート・エキシビションも開催されていました。


実はこのエキシビションも、この病院を訪れ、子象のモーシャと出会った

オランダ人・マークさんとマイクさんのスピッツ親子が、モーシャの
義足を作るための資金捻出を
目的に、2007年にスタートした活動で、
この活動に賛同した世界中のアーティストによる象のオブジェは、
ヨーロッパはじめアジア各地で巡回展が行われています。

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モーシャのオブジェは、チェンマイのターペー門内側にありました。

☆エレファント・パレード公式サイト☆


ランパーンの象保護センターと病院へは、日本国内、また現地オプショナル
ツアー運営会社さんのツアーご利用が便利かと思います。
ランパーン・象保護センター・ツアーで検索なさって
みてください。


『象保護センター』

営業時間:午前8時半から16時半

入場料:大人80バーツ、子ども40バーツ

☆公式サイト☆


★1/22の放送を聴く★


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