2017.09.30

伝統が紡がれる場所『バーン・ターサワン・シルク・ヴィレッジ』

今週は、タイの伝統に触れる旅。

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タイ東北部イサーンのスリン県ターサワン村の絹織物工房をご紹介します。
取材の模様は、放送終了後にこのブログ下部にアップします、オーディオ・
アーカイブ、またはラジオアプリradiko、radikoプレミアムのタイムフリー
機能でも、お聴きいただけます。

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タイといえば、美しい色と光沢を放つ絹織物をイメージされる方、
多いと思いますが、実はタイの絹織物も、20世紀初頭には、
海外からの綿織物や安価な絹織物の輸入、そして生活様式の変化で、
タイ国内のシルク生産も脅威にさらされた時期がありました。

〝タイのシルク王〟ジム・トンプソンも、そんな状況を憂い、
タイシルクの復興に尽力した一人ですが...

そのような状況にあっても、タイ東北部では、頑なに絹織物の
伝統と技術を守り続け、今に至ります。ただ、日本の伝統手工芸が
そうであるように、タイでも織り手の高齢化と後継者問題は深刻。
そんな伝統工芸の伝承と後継者を育てる取り組みを行っているのが、
ここターサワン村です。

取材時も、数人の学生さんが研修中でした。

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糸の染色も、地元スリンの木の樹皮や葉(藍)や冬虫夏草、火山灰土や
火山岩を細かく砕き、抽出されたもの。

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19961202_1357198374336095_8749882022540008604_n.jpgのサムネール画像


続いては、機織りの工房へ。

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一枚の布を織り上げるのに、完成までにはおよそ3、4ヶ月を要する

そうですが、4人〜5人の織り手が携わっても、1日に織れるのは、
わずか5センチほど。写真上の部分は、実際に織り手の手元
部分ですが、
こちらは布の裏側になります。この布の下には鏡があり、
布の表となる
模様を確認しながら、織り上げていきます。


この村で織られる布は、完全オーダーメイド。数年待ちといった状況。

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取材時、工房ではタイの国旗「トントライロング」が織られていました。

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今回は特別に、ラーマ9世の即位60周年を記念し、各国の王族に

贈られた織物のレプリカも拝見しました。

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2003年に、プーケットで開催されたASEAN首脳会議で、各国代表に

贈られたシャツも、ターサワン村で織られたシルクが使用されました。

今回のターサワン村取材の前日、スリン市内のホテルでは歓迎の

パーティーも開催されましたが、その席でもターサワン村はじめ、
スリン県内の織物工房の
紹介コーナーがありました。

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現在、このターサワン村をはじめとする、タイ東北部の絹織物は、

地方の生活向上支援の一環、そして伝統織物の継承を目的に、

シリキット王妃による支援と庇護のもとにあります。
2012年には、バンコクの王宮内に、タイの織物文化と東南アジアの

織物に関する資料館・研究機関として、「クイーン シリキット・

テキスタイル博物館」もオープン。

タイ東北部スリン県の〝伝統を紡ぐ村〟ターサワン村は、スリンの

中心部から、車でおよそ45分。お車をチャーターする必要がありますが、

スリンを訪れた際には、訪れてみてはいかがですか?また、タイで

絹織物に触れた際には、この村の工房の様子、織り手の皆さんの事を

思い出していただければ嬉しく思います。

<今週のプレゼント>

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ターサワン村で織られた、火山岩で染めた糸使用のコットンショール

を抽選で3名の方にプレゼントします。

ご希望の方は、住所・氏名・電話番号・番組へのご意見・ご感想を

明記の上、FAXは011-707-9001、Eメールはthai@825.fm、または

こちらから、ご応募ください。どのお色のショールが届くかは、

当たってのお楽しみ!テーブルランナーや壁掛けにしても素敵!

使い込むほどに風合いも増しますので、末長くご使用くださいね。


応募の締切は、10月4日到着分まで有効。

尚、当選者の発表は、プレゼントの発送をもって代えさせて
いただきます。あなたからのご応募、お待ちしています。


★10/1の放送を聴く★


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