2017.11.05

タイ東北部イサーン・ブリーラム県の『パノムルン歴史公園』

今週は、タイ東北部イサーンへの旅のご提案、ブリーラム県の

『パノムルン歴史公園』にご案内します。

23231686_1457713274284604_7148513101706559699_n.jpg

「パノムルン遺跡」のご紹介は9年ぶり!この時は同じく
ブリーラム県にある、「ムアンタム遺跡」と共にご案内
しました。


今週は、是非ブログをご覧いただきながら、放送終了後
本ブログに下部にアップしますオーディオアーカイブ、
またはラジオアプリradiko(道外の方はradikoプレミアム)の
タイムフリー機能で、遺跡の詳細をお聴きください。

パノムルン〟とは、クメール語で "大きな丘"という意味。
標高400メートルの死火山「パノムルン山」の山頂にそびえる
この遺跡は、ヒンドゥー教シヴァ神を祀る目的で、10世紀半ば
から13世紀の始め頃、
アンコール期のパブーオン様式で建立
された宗教遺跡となります。(建立当時はヒンドゥーというより
バラモン教)

23032700_1457692460953352_7949149113029612525_n.jpg

色の違いが分かりますか?階段部分が10世紀の建立当時のもの。
砂岩とラテライトが使用されています。

建立当時は、規模もさほど大きくはありませんでしたが、クメールの
勢力拡大と比例するかの様に増築され、現在の
規模になったと推測さ
れています。1971年から17年にも及ぶ修復作業の後、遺跡の
周辺およそ700メートル四方を整備し、1988年に『パノムルン
歴史公園』としてオープンしました。


23130685_1457692454286686_2006373960034510613_n.jpg

レポートにも登場する〝ハスの花のレリーフ〟写真はかなり解像度を
上げています。2008年の取材時には保護柵も設置されていませんでした。

23316672_1457731677616097_3152692608847274434_n.jpg

東南アジアには、カンボジアのアンコールワットにも代表されるクメール
遺跡が点在していますが、本家アンコールワットよりも保存状態が良い
クメール遺跡となります。

残念ながら、遺跡に残されていた貴重なレリーフの一部は盗掘などで
違法に海外へと持ち出され、このパノムルン遺跡内だけでもその箇所は
30箇所にも及ぶそうですが、タイの大学を中心とした調査チームが
海外の博物館や美術品の所蔵品を細かくチェックした結果、その一つは
アメリカ・シカゴの美術館に所蔵されていた事が判明し、国をあげての
返還運動の結果、1988年にタイ
へと返却されました。

また昨年2016年にもパノムルン遺跡のレリーフの一部と、その他タイ国内
から持ち出された文化財133点が、サンフランシスコ他で発見され、
現在もその返還運動は続いています。


ハスの花のレリーフがある位置より、後ろを振り返ってみますと...

23131635_1457692467620018_204763576816191655_n.jpg

23131775_1457692464286685_5166326315909708799_n.jpg

23172670_1457692527620012_5065189404498603798_n.jpg

Castles-of-Buri-Ram-create-Sports-Tourism-mecca-Prasat-Hin-Phanom-Rung-2.jpg

23032446_1457692600953338_2485532686868669032_n.jpg

23032473_1457692997619965_2556037573764383793_n.jpg

レリーフの中には、いにしえの職人達の遊び心も隠されています。
例えばこのレリーフ...

23130629_1457777394278192_5713079069027849149_n.jpg

上2つは当時使われていた道具や書物を手にしていますが、下2枚は
よーく見ると...男性のシンボルを持っています。ヒンドゥー教では
シヴァ神の象徴としても男性シンボル(リンガ)が描かれている事
から、意図的に彫られたものかもしれませんが...。

23316774_1457692837619981_2450000108100590575_n.jpg

23244099_1457692740953324_858986838927449374_n.jpg

23231477_1457692757619989_9193380963567871611_n.jpg

23130717_1457692840953314_7678220673875376065_n.jpg

23032560_1457692814286650_2438261984055378476_n.jpg

23131713_1457692657619999_8630753900067285025_n.jpg

遺跡の中央から少し外れたところにあるこちらは、他の遺跡と
石の色が異なりますが、これも最初の階段同様、10世紀の
建立当時の建物で、書庫だったと考えられています。

23231510_1457692914286640_3565161777765484432_n.jpg

23167819_1457692980953300_4320863076815660437_n.jpg

『パノムルン遺跡』では年に4度、東側の塔堂から西側の塔堂まで
一直線に抜ける回廊に朝陽と夕陽が射し、15の間口から陽の光が
放たれる現象もご覧いただけます。

23131926_1457713980951200_1054405814858536749_n.jpg

この時は歴史公演内でも様々なイベントが開催されますので、この
タイミングで訪れるのもおすすめです。

23130729_1457692990953299_5553199670079006959_n.jpg

なかなかのフォルムです。

23231501_1457692984286633_868144382274704944_n.jpg

ヒップラインがカービーなシンハー(獅子)、こういったところも
ヒンドゥーの特徴ですね。

タイ東北部イサーンには、状態の良いクメール遺跡が点在しています。
是非カンボジアのアンコールワット観光の前後にでも、訪れてみて
くださいね。東南アジアのクメール遺跡探訪、いかがですか?


☆タイ国政府観光庁・パノムルン歴史公園☆


★10/29の放送を聴く★

★11/5の放送を聴く★

まだ見ぬタイ, 観る・知る